作家紹介 |
川田笑夢 1965年生まれ 子ども(学生)時代は親の転勤のため、瀬戸内海沿岸地域を移り住む。成人してからは両親の地元香川県高松市に定住。 常に転校生のためか、自分の世界に引きこもり、子どもの頃は漫画家を目指す。 部活はしないで帰宅してデッサンやらイラストなどを描いていました。おかげ様でお恥ずかしながら学生時代はおそらく美術では学年で1番だったと思います。クラス旗のデザイン製作に指名されたり、卒業アルバムの題字デザインを依頼されました。 20代、講談社にて努力賞を受賞。 漫画家アシスタントの道が開けたが、親の反対に遭い断念。 一旦地元印刷会社にてデザイナーの職に就く。そのころハマったミュージカルで役者活動に没頭。 印刷会社は3年ほどで退職したが、独立した先輩デザイナーからイラストの仕事を頂く。 作製した漫画「四国新聞広告賞」受賞。また、同時期に複製画の画商と出会い、油絵の製作従事。 韓国の油絵画家の元で修業する(1か月) その後、結婚のため、製作的な活動から徐々に離れる。 40代、一念発起で製作の仕事に戻ることを決意。 「DREAMSTRATEGY.」を立ち上げデザインの業務に従事。 50代半ばになり、アート製作活動を再開。 作品を地道に作成する。 |
部屋を広く使いたいという想いから、仕事机は長い間座卓だったのですが、足の関節が痛み、立ちあがるのが少々苦痛に感じたため、昨年台所用テーブルを購入しました。以前と比べて格段に広くなったため、絵画制作もこの机ですることにしました。 パソコンと両刀使いができるように、段を作り、キーボードが置けて、机全体が使えるようにしました。テーブルライトもかなり明るいものを2つ置いています。 |
これはそもそも高校生の時に思い切って透明水彩全色セットを買いました。描くときにいちいち絵の具を出さないていいように、パレットに並べるやり方にしました。この配列は高校生の時とほぼ同じです。絵の具自体もその当時のものが残っている部分もあります。 透明水彩がすばらしいのは、この色がほぼ変わらず、使い続けることが出来る事です。あまり試したことはありませんが、実際の絵となった場合でも、絵具の質は変わらないのではないかと思います。 パレットの色がこじんまりとまとまつているおかげで、いろいろな色を混ぜやすくなっています。あまり混ぜすぎてパレットが汚れてしまった場合は、一気に表面だけ洗い流します。 |
写真の右下のパレットの色が、もともと似顔絵用として使っていたものです。使い込んでいるので、短くなっているのがわかりますね。 この色鉛筆は柔軟性があり、若干クレヨンのような書き味があります。上から上から重ねても、新しい色が載りやすく、思った色が表現できるのが特徴です。 鉛筆を削る時は基本、手で削ります。質の悪い鉛筆は、削っている際に芯が折れてしまうことが良くありますが、この鉛筆の芯はほぼ折れたことがありません。ちょうど良い柔軟性があるのでしょう。 |
アクリル絵の具も高校生の時に知りました。今でもその当時の絵の具が健在しています。一旦全色セットを買ってみましたが、他のメーカーのものも少し色合いが違うため、買い集めています。 アクリル絵の具はチューブから出した途端に固まりだすので、パレットでいろいろと色を並べて混ぜ合わせるのに苦労します。感想との戦い…。なので最近はあまり戦わず、その色自体を少し水で薄めて、薄く伸ばして他の色と馴染ませるようにしています。 チューブの色見本と、中の色が少し違うため、一旦蓋にその色を付けて、独自の色見本にしています。 |
描いた絵は基本的にすぐに額に入れます。直射日光の当たらず、人の出入りの少ない清潔な部屋に置いています。 作品が溜まってくると、だんだん本棚に収納していきます。 |
下書きから完成するまで、作画工程をご紹介します。使用する画材は高級画用紙、アーティストカラーペンシル、透明水彩絵の具、アクリル絵の具です。仕事場、仕事道具について「アトリエ」ページでご紹介しております。 |
下書き |
まずは下書きです。色の変化があまりない子は1色〜2色で描きます。何色か色のあるボディの子は色分けをして描きます。部分的にある色の変化の特徴もこの時点で描きます。下塗りをするときに下書きが見えづらくなるため、暗い部分はある程度濃く描きます。 |
下塗り |
この子は部分的にある白い毛が特徴なので一旦全体的に暗くします。色の濃淡や色合いなども塗分けしておきます。透明水彩を使用していますが、一気にその色を塗るのではなく、何度も塗りこんだ筆のタッチが深みにつながりるため薄めに何度も色を重ねて濃くしていきます。また、主役を目立たせるために背景は暗めにしておきます。こうすることによつてふわふわとした白い毛が際立つからです。全体的に地味な色合いになりましたが、後から鮮やかな色を置いていきます。 アーティストカラーペンシルは下の色とは混ざらないため、鮮やかな色調表現が可能です。逆に地味な色は下書塗の時点で塗っておきます。 |
細かい部分を描く |
毛のトーンに合わせて細かい部分を描いていきます。色もできるだけきれいな色を使 います。ここではピンクやラベンダーなどが隠し味になっています。単調にならずにバラエティに富んだ深い色調を探っています。暗い部分のアプローチと明るい部分の表現を交互にしていきます。 |
背景など |
ボディがだいたい描きあがったところで背景を塗ります。今回は背景を暗めに塗ってしまったので、透明水彩では暗め→鮮やかな色にはなりにくいため、アクリル絵の具を使用しました。アクリル絵の具は混ざりにくいため、薄く伸ばして背景色と馴染むように塗っていきます。 だいたい出来たらカットして構図を確認します。 |
完成 |
最後に全体的に見直して、足りていない部分などを描きます。「人が描いた絵」を意識し、描きすぎていない部分も残します。ラフに描いている部分が味になると考えています。 |
用紙だけの場合 |
画用紙をビニールに入れ、厚紙に挟み発砲シートでくるみます。領収書を添えて養生プチシートを巻き、ビニールテープで留めます。 |
養生プチでくるんだものを、梱包材で巻き、送り先を記入して送付します。 |
額装の場合 |
額に直接触れる部分は新品の緩衝材でくるみます。額のフレーム部分の衝撃を可能な限り和らげるよう四隅の緩衝材を強化します。 |
外側は包装紙で包みます。破けないようにガムテープで隙間を埋めます。上から宛名シールを貼ります。 |